学習指導要領は国民形成の設計書 : その能力観と人間像の歴史的変遷

書誌事項

学習指導要領は国民形成の設計書 : その能力観と人間像の歴史的変遷

水原克敏著

東北大学出版会, 2010.6

タイトル別名

"History of national curriculum standards reform in Japan" : blueprint of Japanese citizen character formation

タイトル読み

ガクシュウ シドウ ヨウリョウ ワ コクミン ケイセイ ノ セッケイショ : ソノ ノウリョクカン ト ニンゲンゾウ ノ レキシテキ ヘンセン

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注記

参考文献: 各章末

内容説明・目次

内容説明

近代国家を創設した明治期の1872年から2010年現在まで、私たちの日本が学習指導要領などを通してどのような人間像を理想として国民形成を図ろうとしてきたのか、これを通史的に分析しました。

目次

  • 近代的人間像を目指して—近代学校の創設と1872年小学教則
  • 新知識を有する儒教的人間像—開発主義と儒教道徳の1881年小学校教則綱領
  • 天皇制下の忠君愛国の臣民像—教育勅語と1891年小学校教則大綱
  • 民本主義の産業社会で実用的な公民像—産業革命と1900年小学校令施行規則
  • 皇国の道へ「行」的錬成に励む皇民像—軍国主義の1941年国民学校令
  • 第2次大戦後の民主主義社会を担う市民像—経験主義の1947年・1951年学習指導要領
  • 経済復興に努力する勤勉な国民像—系統主義の1958年・1960年改訂
  • 高度経済成長下、生産性の高い目的追求型の国民像—構造主義の1968年・1969年・1970年改訂
  • 成熟社会で多様な価値観の国民像—「ゆとり」志向の1977年改訂
  • 生涯学習社会を自己教育力で切り拓く国民像—新学力観の1989年改訂
  • 不透明な情報化時代を生き抜く国民像—「生きる力」志向の1998年・2003年改訂
  • グローバルな知識基盤社会で活躍する日本的市民像—「活用能力」志向の2008年・2009年改訂

「BOOKデータベース」 より

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