目次
第1章 所得分布とパレート指数
1.所得分布モデル
2.パレート指数の計算
第2章 パレート指数とその数学的含意
1.パレート指数の増大と所得格差の縮小
2.所得階級内世帯数の相対的増減とパレート指数
第3章 パレート指数にかんするベニーニの見解
1.パレート所得分布論のイタリアにおける受容
2.パレート指数αにかんするベニーニの解釈
第4章 ジニの集中指数
1.パレート・モデルとジニ・モデル
2.パレート指数と集中指数(ジニ指数)
3.集中指数δと所得分布の統計的計測
4.α,β,δの数学的関係
5.所得の過少申告とδ
6.集中指数δの一般化
第5章 ローレンツ曲線の形成
1.ローレンツ曲線の特性と先行研究の概要
2.ローレンツの先行研究(1)
3.ローレンツの先行研究(2)
補 論 ローレンツ曲線の多重化
1.マハラノビスの標本調査
2.標本統計とそのグラフ表示
第6章 ジニの集中比
1.集中比の定義式
2.強度を同じくする個体が複数ある場合の集中比
3.強度別の度数と強度別の強度の総和があたえられている場合の集中比とその簡便式
4.強度aiがゼロとなる個体の個数を系列の項数に算入させない場合の集中比(Rp)と算入させる場合の集中比(Rt)
第7章 ローレンツ曲線とジニ係数
1.ローレンツ曲線をめぐるアメリカにおける論議
2.フランスにおけるグラフ法の展開
3.グラフ法の改良と集中比
4.集中面積と集中比との数学的関係
第8章 平均差とジニ係数
1.変動性指数と強度差
2.さまざまな平均差
3.平均差概念の形成
4.平均差によるジニ係数の再定義
終 章 本書の要約と残された課題——あとがきにかえて——
1.本書の要約
2.ジニ係数のさまざまな計算式
3.ジニ係数の数値そのものの数理的意味
4.ジニ係数の有効性——要因分解法によせて——
5.残された課題