目次
はじめに 金子 淳
第1章 家族の歴史を読み解く 沢山美果子
1 一九八〇年代から九〇年代へのパラダイム転換
2 近代家族と子育て
3 教育家族としての「家庭」
4 「家庭」という生活世界
5 父親による近代家族批判の試み
6 近世民衆の産むこと/産まないこと
7 出生コントロールの諸相
8 捨て子の諸相
9 近代の捨て子と「母子心中」
10 「子育て」の語の復権
第2章 戦後日本の家族はどう変わったか 岩上真珠
1 戦後日本の家族の話をするにあたって
2 日本の「家」と日本型近代家族
3 家制度の廃止と戦後家族への胎動
4 核家族化
5 女性の社会進出と家族役割の変化
6 女性のライフコースの変化
7 人口変動と家族
8 人生と家族──個人化ということ
9 家族との新たな対話──まとめにかえて
第3章 都市・家族・ネットワーク 立山徳子
1 戦後家族の変化
2 地域社会と家族
3 都市空間のなかの家族
4 郊外家族の誕生
5 都市・家族・ネットワーク
6 都市家族はどこへいくのか?──サービス購入とネットワーク構築
第4章 人口減少社会と家族のゆくえ 赤川 学
1 人口減少社会は不可避
2 少子化はなぜ問題か
3 仕事と子育て(家庭)を両立すれば、子どもは増えるか
4 出生率に影響を与える社会経済的要因
5 人口減少社会の制度設計
第5章 都市化に伴う家族の変容 岩本通弥
1 現代民俗学とその視点
2 現代家族は崩壊したのか──そのリアリティーと現実
3 家族内殺人の物語化とその〈まなざし〉──日韓の比較から
4 都市化と家族の変容──実態の日本的特徴